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玄関や勝手口などの鍵が調子が悪いと感じた時皆さんはどうしていますか?
何もせずそのまま使用を続けていたり、ご自宅内にある潤滑剤の代わりとなる物(油など)を探し鍵穴の手入れをされている方が多いと思われます。
しかし、良かれと思い鍵穴の手入れに使用した物が実は鍵穴には良くなく、逆効果になっている事があります!
特に多いのが題名にもある通り「KURE5-56」の使用率が高く、鍵の不調を起こす原因となっています。
なぜKURE5-56を使用してはいけないのか、使用してしまった場合の対処法、手入れする場合は何を使用すればいいのかなどを詳しくご案内します!
まず「KURE5-56」とは何なのかをご説明すると、「呉工業株式会社」が開発した潤滑剤で、防錆と潤滑が同時に行えるスプレーになります。
「5-56」という名前が付いた由来としては、CRC社創立時の所在地番号1-16が関係している様で、KURE5-56は5番目に開発された商品の為、所在地番号の1-16と5番目を組み合わせ、「5-56」という名前が付いたそうです。
※CRC社とはアメリカの自動車関連や生活関連用品企業であるCRCインダストリーになります。
KURE5-56は主に自動車や自転車、電気製品、電動工具、精密機械などの金属部分への防錆や潤滑、清浄、防湿を行う事ができます。
浸透力が優れ、防錆や潤滑の働きをすると共に金属表面の汚れなどを内側から浮かせ汚れを落とす効果もあるので、幅広く使用されており価格帯もお手頃な為現代でも人気のある商品となっています。
鍵の不調(鍵が回しづらいや鍵が挿しづらい)を感じた際に最もやってしまいがちなのが「KURE5-56」の使用になります。
「潤滑剤って書いてあるから使用しても平気なのでは⁉︎」と感じる方も少なくないと思います。
たしかにKURE5-56を使用する事で一時的に動作不良が改善され、鍵が挿しやすくなったり鍵が回りやすくなったりします。
ですが、少し時間が経つとKURE5-56を使用した事で鍵穴内に油分が含まれた被膜が張られ、鍵穴内の汚れやゴミなどが付着し大きな塊となり鍵の動作を妨げる原因となってしまいます。
鍵の調子が悪くなったので直してほしいとお問い合わせをいただきシリンダーの分解を行うと、本来であれば感じない油のベタつきなどが目立ちお客様に油などを差したかを伺うと、KURE5-56を使用したという回答が多くあり、KURE5-56を使用した事で症状が悪化し鍵屋に依頼という流れが多発しています。
金属部分に使用できると記載されていますが鍵やシリンダーには逆効果となりますので、絶対にKURE5-56は使用しない様にしましょう。
KURE5-56の販売元である呉工業からも複雑な構造をした鍵「ディンプルキー」などには絶対にKURE5-56を使用しないで下さいと注意の促しがあり、大手の鍵メーカー【美和ロック】は市販の潤滑剤や油を鍵穴に使用しない様にと注意書きすると共に鍵穴専用の潤滑剤を販売しています。
KURE5-56は使用率が最も多い為代表的にご紹介していますが、KURE5-56以外にも使用してはいけない潤滑剤やスプレーがありますのでご紹介させていただきます。
サラダ油を使用して鍵の不具合を改善しようとされる方もいらっしゃいますが、食用油であって潤滑を目的として使用するものではない為、絶対に使用してはいけません。
市販で販売されている潤滑を目的として使用されるスプレーなど一見使用してもいい様に感じますが、鍵穴に対応していない事が多いです。
何に使用出来るかが必ず記載されているはずなので用途可能箇所の確認を行い、記載のない箇所への使用は避けましょう。
シリコンスプレーは金属やプラスチック、ゴム、木、紙など様々な素材に潤滑として使用する事ができますが、鍵穴にはコチラも対応していません。
油や市販のスプレー、シリコンスプレーを鍵穴に使用してしまうと鍵穴内に入った油に埃やゴミなどが付着し動作不良を起こす原因となります。
又、油などを差した事により最悪の場合故障を起こし、修理による改善ができず交換対象となる事があります。
鍵穴専用のスプレーは他のスプレーなどに比べ何が違うのか、何が鍵穴に対して効果的なのか。
鍵穴専用のスプレーには主に「フッ素」が多く含まれており、このフッ素が鍵穴に対して効果的といえます。
油やシリコンスプレーなどは使用後にベタつきなどがあるため埃やゴミなどが付着しますが、フッ素を多く含んだ潤滑剤はベタつきなどは一切残らず汚れにくい為、鍵穴の潤滑性を高め、鍵の抜き差しや鍵の動作をスムーズにする働きがあります。
鍵穴に使用していい製品には大きく「鍵穴専用」や「鍵」の文字が記載されている事が多いので、使用していい潤滑剤は比較的分かりやすくなっています。
上記写真以外にも鍵穴に使用していい潤滑剤は多く販売されており、使用してはいけないと紹介したKURE5-56の販売元、「呉工業」から販売されている「ドライファストルブ」にはフッ素を多く含んだ潤滑剤となっていますので鍵穴に使用する事ができます。
フッ素を含んだスプレーが手元に無い場合には、「黒鉛」も鍵穴に対して効果的と覚えておきましょう。
黒鉛の例としては「鉛筆の芯」になります。
鉛筆の芯から出る黒鉛には油分が含まれていないため鍵穴内で固まったりする心配が無く、鍵穴にまぶしたり子鍵のギザギザの部分や窪みの部分をなぞり黒鉛を付ける事で鍵がスムーズに抜き差しできたり動作できる様になります。
鍵穴に使用する際はくれぐれも無理やり鉛筆を突っ込まない様にしましょう。
潤滑として使用しようと鉛筆を鍵穴に無理やり入れてしまい、鍵穴の中で鉛筆の芯が折れ抜けなくなり、鍵が差さらなくなる事があります。
軽く鍵穴付近で鉛筆を擦すり、鉛筆の芯から黒鉛の粉末が出ているのを確認したら子鍵を差し込み馴染ませましょう。
鍵穴専用の潤滑剤だからといって使用方法を誤ると鍵の動作不良や故障の原因となる可能性があります。
どの様な使用の仕方をしたらいけないのかというと「潤滑剤の掛け過ぎ」になります。
鍵が抜き差ししづらかったり動作しづらい場合、とにかく鍵穴に潤滑剤を掛けまくればいいと考えるのはやめましょう。
潤滑剤の使用のしすぎは逆に劣化を早めてしまったり、鍵の寿命を早めてしまう事があります。
潤滑剤を使用する際は適量を鍵穴に吹き掛け子鍵を差し込み、鍵を回して鍵穴内や子鍵に潤滑剤を馴染ませましょう。
適量は「ワンプッシュ」になりますので、それ以上は使用しない様にしましょう。
万が一KURE5-56などを使用してしまった場合は次の方法で対処しましょう。
1つ目は「洗い流し(洗浄)」です。
鍵穴にKURE5-56を使用してしまったら「鍵穴専用の潤滑剤」を使用し鍵穴内の洗浄を行い、鍵穴内に入った油分を取り除く事ができます。
鍵穴専用の潤滑剤以外にも「パーツクリーナー」で洗浄する事ができます。
鍵穴専用潤滑剤やパーツクリーナーには油分が含まれていませんので、鍵穴内で固まるなんて事はありません。
洗浄を行う際はタオルを用意しておきましょう。
シリンダーの分解を行えない場合はそのまま鍵穴に専用の潤滑剤やパーツクリーナーを吹き掛け洗浄を行いますが、分解や取り付けが行える方であれば分解を行ってから洗浄する方が効果的になりますので分解後に洗浄を行ってみて下さい。
分解して洗浄を行いたい場合は、鍵の種類別に取り外しや取り付けの手順をご紹介している下記ページがありますので、ご自宅の玄関の鍵と同じタイプの鍵がありましたら参考にしてみて下さい。
2つ目は「鍵屋さんに分解洗浄の依頼」になります。
KURE5-56を使用してしまい専用の潤滑剤やパーツクリーナーが無く、自身での対処ができない場合はすぐに「鍵屋さん」に鍵の洗浄を依頼しましょう。
KURE5-56を使用した状態で放置してしまうと鍵の故障の原因となりますので、鍵屋さんを呼びシリンダーの分解を行っていただき専用の潤滑剤などで洗浄してもらうのが好ましいです。
鍵屋さんにご依頼される場合は「鍵穴にKURE5-56を使用してしまった」と伝えれば、洗浄を目的としすぐにお客様の自宅まで駆けつけてくれます。
玄関の鍵の調子が悪くなった場合やご自身で対処してみたけど症状が改善されない場合は是非「鍵猫」までご連絡下さい!
お客様が改善させたい部分をすぐに現場に駆けつけた鍵猫のスタッフが改善致します。
又、改善後には鍵が長持ちする様にアドバイスなどさせていただき、再発や他の不具合が起きた場合の対処法などもお伝えさせていただきます。
「鍵猫」はご依頼いただいたその日だけのサービスではなく、お客様が気兼ねなく相談できる様アフターサービスも充実していますので安心してご依頼いただけます!
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